サイト運営の担当者が定まらず、集客もSNS頼みだった老舗アパレルEC事業者様。EC運用代行と集客・広告運用を並走させ、会員導線とサイト構成を段階的に立て直しました。
目次
プロジェクト概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クライアント | レディースアパレルを中心に展開する老舗事業者様(実店舗も運営) |
| 提供スコープ | EC運用代行 / 集客・広告運用 |
| 使用技術・ツール | 自社ECサイト運用基盤 / SEO対策 / SNS広告 / メールマガジン配信 |
こんな方に読んでほしい
- ECサイトを立ち上げたものの、社内に専任担当がおらず更新が止まっている
- SNSは運用しているが、広告をどう運用していいかわからない
- 会員登録や再購入につながる導線が整理されておらず、機会損失を感じている
- 実店舗の顧客層は根強いが、次世代顧客の獲得に課題を感じている
こうした悩みは、店舗を主軸に成長してきたアパレル事業者様に共通するものです。まさに同じ状況からスタートし、EC運用代行を通じて着実に土台を作り直した事例をご紹介します。
導入前の課題:ECサイトが「作っただけ」で止まっていた

この事業者様は、長年にわたり実店舗を中心に事業を展開してきた老舗のアパレルブランドです。素材とものづくりにこだわった商品で根強いファンを抱える一方、ECサイトは開設から日が浅く、売上への貢献はごくわずかという状態が続いていました。
専任担当が不在で、運用体制が手探りだった
サイトの立ち上げ自体は完了していたものの、日々の更新や施策実行を担う専任の担当者がおらず、店舗業務と兼務するスタッフが手探りで運用にあたっていました。何から手をつければよいのか判断できないまま、更新が滞りがちになっていたのが実情です。
SNSはアカウントがあるだけで、広告運用にまで手が回っていなかった
SNSアカウントは開設していたものの、広告を活用した集客までは踏み出せておらず、運用は投稿を続ける程度に留まっていました。検索エンジン経由の新規流入もほぼゼロに近く、ブランド名以外のキーワードでの露出が乏しいまま、潜在顧客に届く前に機会を逃している状態が続いていました。
既存顧客層に偏りがあり、新しい顧客層への接点が乏しかった
長年のファンに支えられている一方で、顧客層に広がりを持たせることが課題として認識されていました。しかし、会員登録の導線やサイト内の商品ページ構成は、こうした新規層を意識した設計にはなっておらず、せっかくのアクセスも購入や会員化につながりにくい状態でした。
こうした「作ったはいいが活かしきれていない」という状況から抜け出したいという思いで、月次の定例会を軸にした伴走支援での立て直しを依頼いただいたのが今回のプロジェクトの始まりです。
導入プロセス:定例会を軸にしたPDCAで基礎から立て直す

STEP1|現状分析とアパレルEC SEO対策の土台づくり
支援開始にあたり、まず現状のサイト構成とアクセス状況を棚卸しすることから着手しました。豊富な支援実績をもとに、業種特有の検索行動を踏まえた注力キーワードを設計し、トップページ・カテゴリページ・商品ページのタイトルやディスクリプションを一括で見直しました。素材やデザインの特徴、価格帯といった、ブランドの強みと検索意図が重なる語句を軸に据えたのがポイントです。単に一般的なSEO施策を当てはめるのではなく、クライアントの商品特性に合わせてキーワードを選定したことで、狙った検索意図とのズレを防いでいます。
STEP2|会員導線とサイト構成の改善
次に着手したのが、会員登録から購入・再訪までの導線整理です。会員登録フォームは入力項目を必要最小限に絞り、離脱の原因になっていた複雑さを解消しました。あわせて、ブランドの世界観を伝えるコンテンツページを圧縮・再構成し、新着商品エリアの直前という視認性の高い位置に再配置。スマートフォン表示では、フッターの常時表示化やヘッダーの表示制御など、操作性の底上げも並行して行いました。制作から運用まで一社で完結できる体制を活かし、デザイン検討から実装まで都度の外部調整を挟まずスピーディーに進められた点も、施策のスピード感を支えました。
STEP3|新規顧客獲得と店舗からECへの送客を狙った販促施策
集客・広告運用の一環として、実店舗の来店客をECへ誘導する販促ツールや、季節のセール施策に合わせたバナー制作を実施しました。あわせて、新規会員向けの割引クーポン施策を設計し、会員登録のメリットを明確化。既存のメールマガジンについても内容とひな形を整理し、配信のたびに一から作り込む負担を軽減しました。分析面では、サイト全体のアクセス状況やページごとの回遊傾向を定期的に確認する簡易的なKPI設計も導入し、感覚ではなくデータに基づいて次の施策の優先順位を判断できる体制を整えています。
こうした一連の取り組みは、月1回の定例会でその都度、実施結果と次月の優先順位をクライアントと一緒に決定しながら進めました。担当者が変わっても停滞しないよう、施策の背景や判断根拠を都度共有したことも、伴走支援ならではの工夫です。
導入成果:属人運用から「継続できる仕組み」へ
- 検索エンジン経由の自然流入が支援開始後に着実な増加傾向へ転換
- 会員登録導線の簡略化により、新規会員登録数が支援開始後に増加
- 販促ツール・バナー・クーポン施策を通じて、店舗顧客のEC送客ルートを新たに確立
- メルマガのひな形整備により、配信にかかる作業負担を軽減し、配信頻度を維持できる体制に
これらの成果は、単発の施策ではなく、SEO・サイト改善・販促を同時並行で進めたことによる相乗効果です。特に、会員登録という「中間コンバージョン」を明確に設計したことで、広告やSNSで獲得した一時的な訪問者を、その場限りで終わらせずに関係を継続できる仕組みへと転換できた点が大きな転機になりました。
クライアント担当者様の心境にも変化がありました。当初は「何から手をつければよいかわからない」という状態でしたが、定例会を重ねる中で、施策の結果を数字で振り返りながら次の一手を検討する姿勢が定着していったといいます。
お客様の声
「以前は運用担当も手探りで、サイトを作っただけで満足してしまっていました。毎月の定例会で数字を一緒に見ながら次の施策を決めていくうちに、何をすべきかが明確になり、社内でも前向きに取り組めるようになりました。」
(アパレル事業者様 EC担当者)
オタツー担当者からのコメント

支援を開始した当初は、専任担当が不在で更新も滞りがちな状態でした。そこから一つひとつ課題を整理し、SEO・サイト改善・販促を段階的に積み重ねていく中で、クライアント様の「次はこれをやってみたい」という前向きな声が増えていったことが印象に残っています。老舗ブランドならではの強みを活かしながら、次世代顧客にも届く運用体制づくりに伴走できたことは、私たちにとっても大きな学びでした。同じように「ECを作ったものの活かしきれていない」と感じている事業者様の力になれるよう、今後も伴走していきたいと思います。
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今回のように、専任担当が不在のままECが停滞しているケースでは、集客とサイト運用を切り離さずに並走させることが重要です。SEOで流入を増やしても受け皿となる会員導線が整っていなければ機会損失が続いてしまうため、両輪での改善をおすすめしています。
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