以前、こちらのブログでTwitterでのマーケティングについてご紹介いたしました。
いまさら聞けないTwitterの基本。ネットショップ運営でのメディア活用術①
いまさら聞けないTwitterの基本。ネットショップ運営でのメディア活用術②
日々の業務の中でも得意・不得意なジャンルがあるように、突然SNS担当になってしまって、「やっぱり苦手だな」「どうしていいか分からない」と考えてしまう方もいらっしゃるのではないかと思います。
余計なことをしてしまうくらいなら何もしない方がいいというのもひとつの正解ですが、そういう観点でただ商品紹介やセール情報だけを流すアカウントになるくらいなら、いっそアカウントを削除してしまうのもひとつの方法かもしれません。
ですが、せっかく作ったアカウントです。短めのメルマガ感覚で、お店での日常や簡単なお知らせなどに、ちょっとだけ人間味をにじませたツイートを、1日1回することを目標にしてみてはいかがでしょうか?
今回は、そんなアカウントの中から定期的に話題になる企業アカウントをご紹介していこうと思います。
目次
おすすめ企業アカウント8選
SHARP シャープ株式会社
似てようが似てなかろうが、私は欲しいよPS5 pic.twitter.com/IYGhaHmxiL
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) June 12, 2020
言わずと知れた企業様なので、「そりゃフォロワーも多いでしょう」と思われるかもしれません。
SHARP様のフォロワー数は82.5万となっており(2022.06.03現在)、確かに有名企業様のアカウントなのでその通りではあるのですが、こちらのアカウントの魅力はなんといってもそのユーモアにあります。
Twitterユーザーの好みにマッチしたクリエイティブ、ツイート内容が人気の秘密だと思います。
株式会社キングジム
推しコスメを紹介するのが流行ってるらしいので、推しファイルを集めたのはいいけど極端なほど文具を愛する某文具会社の社員、つまりただの文具ヲタクだったことが判明したので良くも悪くもとにかく伝わってほしい、そんな気持ちで死ぬほど適当にレビューしました。毛ほども参考にならないけどどうぞ。 pic.twitter.com/8T2AUSFIwa
— キングジム (@kingjim) January 12, 2018
「テプラ」やオフィスでおなじみの背表紙のファイルで有名なキングジム様のアカウントです。
こちらのツイートは、当時話題になっていた「おすすめのコスメを画像で紹介する」というツイートをもとに、自社製品を紹介したなんともウマいと思わされるツイートです。
このTwitter上での流行を上手に取り入れたツイートからも見られる通り人気のある企業アカウントです。
パイン株式会社
(…… きこえますか… きこえますか… みなさん… パインアメです… 私は今… みなさんの心に… 直接… 呼びかけています… パインアメは… 鳴るように作っていません… 吹いても鳴らないのです… )
— パインアメの【パイン株式会社】 (@pain_ame) November 28, 2012
皆さんご存じのあの「パインアメ」のパイン株式会社様。
最初に話題になったのは、あの形状なのに鳴らない? という世間の疑問に答える形になったこのツイートではないでしょうか。
もちろんこちらも老舗有名企業の看板商品ありきではないの? と思われるかもしれませんが、自社商品に寄せられるいわゆる「よくある質問」をうまくユーモアに乗せた機転が、人気のコツではないでしょうか。
安本産業株式会社
(一応)企業アカウントなので成果がないとtwitterを辞めさせられてしまう厳しい世界です😫
— やすもと醤油【燻製調味料】 (@yasumotoshoyu) August 26, 2020
うちのアカウントを見た上司と同僚が「フォロワーが40人もいて、いいねもたくさんついててメッチャバズってるじゃん!」と言っていました。
当分の間は大丈夫そうです😉
こちらは1885年創業の島根のお醤油屋さんのアカウントです。
話題になったきっかけはこちらのツイート。
現SNS担当者の方も最初はあまりTwitterには慣れていない様子で、こんなことを呟かれていますが、このツイートが何と4万近いリツイートを獲得したのです。
このツイートにはやすもと醤油様の商品が美味しそう、通販はあるのか、今度お店で探してみます、などのリプライが付いており、この親しみやすさから商品に対する興味を持ったTwitterユーザーが多くいたことが見て取れます。
NHK広報局
本日は大きなお知らせがありました。
— NHK広報局 (@NHK_PR) November 2, 2020
が、白組司会者の発表で、一部の方しかわからないようなリプライ等が散見されます。
そのようなリプを「お見舞い」されても「寝れないんだよ俺たち」なのです。
皆様どうぞ「沈着、沈着冷静に」お願いします。
…新作見た?https://t.co/IUub2mCiAv
「あの」NHKの後方アカウントです。
お堅い情報ばかり発信しているのでは? と思われがちかと思いますが、広報アカウントは上記の通りの親しみやすさ。
テレビ局の広報アカウントなのに、こちらでは他局の人気番組(HTBの例の番組ですね、恐らく)を匂わせるようなツイート、そしてさらにはその番組のファンでもあるかのような発言。
NHK広報局は日常に関する重要なツイートを発信することもあり、このようなツイートで増えたフォロワーに、災害に対する注意喚起や時事ニュースについてもお知らせする、というまさに「広報」という役割を果たすアカウントになっているのではないでしょうか。
バファローズ☆ポンタ
4-11・・・
— バファローズ☆ポンタ@カチゲーム実施中⚾ (@bs_ponta) June 6, 2017
#bs2017 #NPB #オリックス #バファローズ #バファローズポンタ pic.twitter.com/NZxK43zm0H
オリックス・バッファローズが勝つとPontaポイントがもらえるキャンペーンの広報アカウント。
キャンペーン概要と試合結果をお知らせするアカウントなのですが、試合結果の報告ごとに投稿される、勝った時には嬉しそうな、そして負けてしまった時の絶望感や哀愁のあるイラストがとても面白く、野球にあまり興味のないユーザーにも人気のアカウントです。
毎日同じことを投稿する場合でも、ひと工夫するだけでインプレッションを向上させることができる例のひとつです。
味の素パーク
\目指せ #なすマスター/#キャンペーン #プレゼント
— 味の素パーク (@AJINOMOTOPARK) June 5, 2022
なすのおすすめレシピ #Lv4
「なすの肉みそそうめん」https://t.co/02UbDiI47o
夏の定番、そうめんとの相性も◎
暑い日にはコレ!😆
作ってみたいと思ったらフォロー&RT!
30名様に商品が当たります🍆
リプライでなすの豆知識もお届け📩
こちらもキャンペーンやレシピをお知らせする、味の素株式会社様のレシピ配信サイト「味の素パーク」の公式アカウント。
リツイート数が多いのはキャンペーンツイートなのですが、フォロワー数は35.6万(2022.06.03現在)となっており、定期的に配信されるレシピのツイートはリツイート数よりいいね数が上回る形となっております。
大きくバズることはなくても、継続的に閲覧・フォローされる安定した情報発信アカウントです。
金精軒
「自社Twitterが動物情報ばかりになっている。宣伝もしたほうがいいのではないか?」と、社長に相談しました。
— 金精軒 (@kinseiken_jp) August 26, 2016
社長は少し悩んだ後、近所の山に登って雷鳥の写真を撮ってきてくれました。天然記念物だからみんな驚くぞ!と言っていました。 pic.twitter.com/6DYCLfPbtJ
山梨県のとある町の和菓子屋さんのアカウントですが、なんとフォロワー数は4.1万(2022.06.03)にものぼります。
きっかけは恐らくとあるゲームとのコラボレーションかと思われますが、
その後も和菓子屋さんの日常や和菓子作り、看板犬や何気ない山梨の風景をユーモアのある文面でつづられております。
こちらのアカウントは1日1~3回ほど、自社商品のことを織り交ぜつついわゆる「中の人」の親しみやすさが全面ににじみ出る人気のアカウントです。大事なのは定期的なツイートと、親しみやすさ
こちらでご紹介したのは数ある企業アカウントの中のほんの一部です。
まだまだ他にも参考になるアカウントはたくさんあるかと思いますので、一度お時間を取って自社ECサイトで取り扱っているのと似たような商品を扱う店舗様のアカウントを探してみてください。
その中で参考になるアカウントを、最初は真似してみるのも良いかもしれません。
Twitterのユーザーは、当たり前ですがそのほとんどのアカウントを生身の人間が利用しています。
その中にはただの情報だけを欲しがる人もいれば、人とのつながりを求めるSNS上で何らかの双方向、或いは一方向でもコミュニケーションを求める方が多いのではないでしょうか。
「この人が発信する情報なら見てみようかな」と思えるような親しみやすさは、ある程度必要になってくると思います。
また、日々追い切れないほどの情報が流れるTwitterでは、しばらく投稿を行わないと忘れられてしまう可能性もあります。
なので、生身の人間がツイートを行っているのだと思わせる程度の頻度を持って、特にお知らせすることがないような日でも定期的にツイートをするように気を付けてみましょう。
最初は上記で紹介したようなアカウントのようにできないでしょう。続けていても同じようにできるとは限りません。
しかし、SNSはコミュニケーションツールです。
上記のようなアカウントを参考にし、ご自分のお店のお客様の年齢層や傾向などを調査し、そういった方たちに親しみを持たれるような運用を心がけてみてはいかがでしょうか。