今回は、長く続けていればいるほど陥りがちで危険な、楽天市場の「違反」についてご紹介します。
楽天市場の運営に慣れてきた今だからこそ気を付けたいポイントについて、定期的に確認していきましょう。
目次
楽天市場の違反制度とは?
楽天市場への出店前に一度はご確認されていると思いますが、楽天市場側が提示するルールやガイドラインに違反した際に出店者にペナルティが課される場合があります。
楽天市場側で違反が確認されると違反点数が加算され、そのポイントによってペナルティを課せられるシステムとなっています。その一例は
- ランキングへの掲載制限
- 検索結果の表示順位の下降
- R-Mail(メルマガ)の利用停止
- 違約金の支払
- 退店措置
このペナルティポイントは違反に応じて加算されて生き、1月1日にリセットになるとされています。
楽天市場の出店・運営の際には規約を確認し、違反ポイントが加算されないように配慮しましょう。
気を付けよう!よくある楽天市場のペナルティ事例
違反のペナルティについて、大きなものとしては
- 法令で販売・所持が規制されているものの販売
- 公序良俗・モラルに反するものの販売
- 薬事商品やおせちなど、楽天所定の審査を受けずに商品を出品した
今回は楽天市場での運営を続ける中で、ついうっかり忘れがちであったり、見落としがちなペナルティの事例について見ていきましょう。
ユーザーから連絡を取れない・連絡が困難
ユーザー、または楽天市場が、店舗の営業時間中に電話した際に連絡が取れない状況が複数回確認された場合、違反と判断されます。
この違反は点数が低めですが、電話が掛かってきていることに店舗側が気付かずに何度か回数を重ねていくうちにペナルティを受ける場合があるので要注意です。
最近電話が鳴らないな、と思ったりメールでそのような連絡が来た場合には一度確認をしてみましょう。
請求書・納品書などの入れ間違い
お客様へ送付する明細書の入れ間違いはよくあるミスのひとつです。
個人情報の観点などから重要視され、比較的高い違反ポイントが設定されています。
自社から商品を発送している場合はもちろんのこと、物流サービスに発送を依頼している場合にも入れ間違いのないよう、共通意識を徹底していくことが重要です。
店舗関係者によるレビュー投稿
これは昔からよく言われているので、楽天市場での出店を長く続けている方はご存じなのではないでしょうか。
店舗運営を行っているスタッフは言わずもがな、実は運営代行や制作を依頼している委託先のスタッフやスタッフのご家族、ご友人、店舗と利害関係のある第三者、とレビュー投稿を制限される幅は思ったよりも広めです。
良かれと思って、とされたレビュー投稿がペナルティ対象となる可能性があるので、くれぐれも気を付けましょう。
レビュー投稿を条件とした特典の付与
この項目を見て「うちもアウトでは!?」と思った担当者様も多いのではないでしょうか。
一瞬、ドキっとしてしまう例です。
これは、「商品到着前にレビューを書くことを促す」「商品発送時にレビューを促す条件として粗品や金品を同梱する」という行為がペナルティの対象となる場合があるようです。
よく見かける「レビューを書いたらポイントバック」や「レビューを書いてくれたかたに粗品をプレゼント」など、商品到着後のポイントバックや、購入された商品とは別送で粗品(金券類はNG)を送付することはOKと言われています。
楽天市場外部サイトのリンクの記載
商品ページやカテゴリページを編集していて、登録の際にエラーとして外部リンクの警告が出た経験がある担当者の方も多いのではないでしょうか。
楽天市場では、原則として楽天市場から外部サイトへのリンクを貼ることは禁止されています。
商品ページやカテゴリページなどは上記のように警告が出るため対処も分かりやすいのですが、画像に外部リンクのURLが記載されていたりなどの場合もありますので、充分な注意が必要です。
実はこのペナルティ、見落としがちな割に違反点数が高めなので、今一度ご自身の店舗を確認してみてください。
また、商品と同梱した印刷物などに外部サイトへのリンクが記載されている等もペナルティの対象になる場合があります。
ランキング操作を目的とした架空の注文
これも当然といえば当然ですが、ランキング操作を目的とした架空注文は楽天市場では厳しく禁止されています。
こちらも悪質なランキング操作となるため、違反点数は高めです。
気を付けるべきは新しい商品などのテスト注文を行った際、キャンセル忘れや誤って決済してしまった場合など、架空注文となる恐れがある注文がないかを定期的にチェックしましょう。
楽天市場の違反点数制度を理解した店舗運営を!
楽天市場における出店ルールを守り、違反を回避するためには様々な対処法と対策があります。
以下、先に述べた内容のまとめとなります。
まずは出店者自身が出店ルールを確認し、徹底的に理解することが重要です。
出店ルールはRMSの店舗運営Naviで確認することができます。
定期的にチェックして、違反がないか、注意すべき点などを確認しましょう。
出店ルールは日々変動することもあるため、定期的に確認を行いましょう。
また、出店する前によくある出店ルール違反の事例を調べ、違反を防ぐための対策を立てておくことも有効です。
もしも出店ルール違反が発生した場合は、迅速に問題を解決するために適切な対処を行う必要があります。
まずは楽天市場の運営に連絡し、違反の原因や状況を説明することが重要です。
その際には、誠意を持って対応し、問題を解決する意欲を示すことが求められます。
普段から、担当のECC(楽天ECコンサルタント)と良好な関係を築き、違反について不明な点など気軽に質問ができるようにしておくのも良いでしょう。
また、違反を回避するためにはリスクを予測し、事前に対策を立てることも重要です。
例えば、商品の説明文や画像に虚偽の情報を書かないことや、偽装やコピー商品を取り扱わないことなどが挙げられます。
さらに、商品に関する不正な評価やレビューを行わないように気を付けることも大切です。
総じて、楽天市場での出店を成功させるためには出店ルールの遵守と違反を回避する対策が欠かせません。
適切な対処を行い、信頼性のある出店を心掛けましょう。
楽天ECCと良好な関係を築くことで、ペナルティに対する不安は解消できる部分は多いかと思います。
また、分からないことは詳しい人に聞いてみる! というのもひとつの解決方法です。
楽天市場の運営にお悩みのEC担当者様は、ぜひ一度オタツーにご相談ください!