クライアント様から、サイトの表示速度が遅い、というご相談を受けることが多くあります。
トップページなどの表示速度が遅いのは、ユーザーの離脱率が上がるという問題がありますが、それ以外にもっと大きな問題点があるのはご存じでしょうか。
今回はサイト表示速度とそれが起こす問題、その解決方法をご紹介いたします。
目次
ページの表示速度が遅いとどうなる?
ページの表示速度が遅いと、実際どんな問題が起こるのでしょうか。
簡単に考えると、閲覧に来たページがなかなか表示されないとユーザーはそこですぐにページから離脱してしまいます。
ページ離脱率が上がるとコンバージョン率が低下することは想像に難くありません。
ただ、このような直接的な問題以外にもページ表示速度の遅さには問題があります。
2012年の段階で、Googleはページ表示速度が検索結果ランキングの要因の一つであると明言しています。
ページの表示速度は日本でもランキング要因になっていた 〜 Google社員に尋ねた11個の質問 at #SMX Advanced Seattle 2012
ユーザー目線からのページ利用のしやすさの観点からも、SEOの視点からもページ表示速度はいち早く解決すべき問題なのです。
ページ表示速度を測るには?
ページ表示速度については、無料ツールで確認をすることが出来ます。
どちらもGoogleが提供しているツールです。その簡単な利用方法をご説明します。
Page Speed Insights
Google PageSpeed InsightsはサイトのURLを入れるだけでPC・モバイル両方のページパフォーマンスを測定してくれます。
解析は簡単、「ウェブページのURLを入力」のバーに計測したいURLを入力、「分析」ボタンを押すと解析が始まります。
少し待つと、解析結果が表示されます。
計測のタイミングによって結果が異なることがあるので、何度か試してみるとよいでしょう。
サイトの表示が遅いと感じているなら、最初は70点以上の改善を目指してみてください。
Google Analytics
Google Analyticsを導入されているサイト様であれば、レポートから表示速度を確認することもできます。
こちらは平均表示速度(読み込み速度と表示されます)をチェックすることが出来ます。
Page Speed Insightsとは違い、改善点まではチェックできないので、確認ツールとして併用するといいでしょう。
ページの表示速度を上げるには
画像サイズを圧縮・軽量化する
ページ表示速度に影響する、画像のファイルサイズを軽量化することで表示速度を改善することが出来ます。
恐らく、これが一番取り掛かりやすく手早い解決策になります。
画像の圧縮方法などは様々ありますが、こちらは次回紹介出来ればと思います。
ファイルを圧縮・軽量化する
外部ファイルとして読み込んでいるcssやJavascriptのファイル内にある余分な改行や余白、インデントを削除してファイルサイズを圧縮する方法です。
これも無料ツールを使って簡単に行うことが出来る方法ですが、改行をすべて削除してしまうと更新や編集がしにくくなるというデメリットもあります。
複数人で対応をしている場合は、情報やファイルの共有をきちんと行ってから対応しましょう。
ブラウザのキャッシュを用いる
ブラウザキャッシュとは、利用しているブラウザでページを表示した際、ページのデータを一時的に保存しておく機能です。
これが活用されていないと毎回ページにアクセスするたびにページに情報をリクエストし、都度データをダウンロードして表示することになるため、表示速度が低下します。
Google PageSpeed Tools 「ブラウザのキャッシュを活用する」
更新頻度がそこまで高くない画像やcss、jsファイルなどをブラウザに記憶させておき、表示速度を上げる方法です。
ページ表示速度を上げて離脱率を下げよう
ページの表示速度の低下は、単純に離脱率が上がるだけではなく、検索結果にも影響するため、放っておくとウェブサイトにとっていいことはありません。
逆に言えばこれらの対策を行うことでSEO対策のひとつを実施することができ、ページ離脱率を下げる為の施策のひとつともなるため、対応できるのであればすぐに対応をすべきポイントでもあります。
よく分からない、対応している時間がない、などのお悩みをお持ちの企業様は、ぜひオタツーにご相談ください。