【2024年最新版】ECカート、どう選ぶ?主要ECカートシステム8選

【2024年最新版】ECカート、どう選ぶ?主要ECカートシステム8選
                        

近年、拡大傾向にある「自社ECサイト(ネットショップ)」市場。その流れを受けて新規参入を検討する方も増加している一方、自社ECサイトの作り方がイメージしにくいという方も少なくないかと思います。今回はEC開設初心者を対象に、ECの構築方法やシステムを選定する際のポイント、おすすめのカートシステムまでを解説します。ぜひ参考にしていただき、スムーズなネットショップ開設にお役立てください!

自社ECサイトの主な構築方法4選

ASP型

ASP型は「Application Service Provider」の略であり、ネットショップの構築や運営に必要なシステムをインターネット上で提供するサービスです。

代表的なものとしては後述のShopifyやBASEなどのサービスがあげられます。作業はすべてオンラインで完結し、ソフトウェアのインストールやシステム管理は提供会社が行うため、専門知識も基本的には不要です。セキュリティ・バグ対応も提供会社が行い、導入コストも低いため、ノウハウや人材が不足している場合にも適したサービスといえます。一般的に、定期的な利用料を支払う形で契約し、サービスを利用します。

オープンソース型

オープンソース型は、無償で公開(オープン)されているソースコードを利用してネットショップを構築する方法です。ソースコードはプログラミング言語で書かれており、知識があれば高い自由度でカスタマイズができます。代表的なECのオープンソースとしては後述のEC-CUBEがあります。オープンソース型のネットショップは初期費用が低く、レンタル料金や追加費用がかからないため、比較的安価に構築できますが、カスタマイズやバグ対応には専門知識を持ったエンジニアの助けが必要です。

パッケージ型

パッケージとは、ECサイトの運営に必要な機能があらかじめパッケージングされた製品を指し、システム提供事業者(ベンダー)が顧客の要望に応じて個別に開発を行います。商品管理や在庫管理、売上管理などの機能が実装されているので、自社のサーバーにECパッケージをインストールすれば、一からシステムをプログラミングしなくてもネットショップを開設することが可能です。

ASPとの違いは、用意されたシステムに独自性のあるカスタマイズをに加えることが可能な点です。初期費用が高く、ECサイトの構築方法の中では比較的大規模向けに位置するため、大企業での採用が目立ちます。

フルスクラッチ型

既存のシステムを使わずに、ゼロからECサイトを独自に構築する方法です。この方法では、カスタマイズの自由度が非常に高く、古くなったシステムのアップデートなども、外部に頼らずに自社で行うことができます。

しかしながら、デザインやショッピングカート機能、セキュリティなど、ECサイトの制作に関する高度な知識や技術が必要です。また、他の構築方法に比べて時間・費用面でのコストはかなり大きくなる方法です。



ECサイトの構築方法の種類がなんとなくイメージできたら、次はECカートの選択が必要となるので、ここからはECカートとは何か、選ぶ際のポイントを交えながら、主要なECカートサービスの機能や特徴を比較していきたいと思います。

ECカートとは? 選び方のポイント

ECカートは、オンラインストアの商品ページや購入手続きを管理するためのシステムです。顧客が商品を選択し、カートに追加し、最終的に購入を完了するまでの一連の手続きをスムーズに行うことができます。
ECカートは、ユーザー体験の向上やセキュリティの確保など、ECサイトの運営に欠かせない要素です。ECカートを選ぶ際には、以下のポイントに注目することが重要です。

機能と拡張性

ECカートの機能は、ECサイトの運営上非常に重要な要素です。カートの使いやすさや機能の豊富さは、顧客の購買意欲に直結します。また、将来的な拡張性も考慮する必要があります。ECサイトの運営が軌道に乗った時に、新たな機能連携やサービスをスムーズに追加できることが重要です。

セキュリティと信頼性

ECサイトでは、顧客の個人情報や決済情報を取り扱います。そのため、セキュリティの確保は非常に重要です。信頼性の高いECカートサービスを選ぶことで、顧客の信頼を得ることができます。

カスタマーサポート

ECカートを運用する上で問題が疑問が発生した場合は迅速なサポートが必要です。カスタマーサポートの質や対応時間や電話でのサポートの有無を確認し、信頼できるパートナーなどを選ぶことが重要です。

自社ビジネスとの親和性

例えば化粧品を販売する企業であれば定期購入の機能が充実しているカートや、LPなどの設置が容易にできるか(HTMLカスタマイズが可能か)、SNSで顧客とのコミュニケーションがさかんな企業であればSNS連携に強いカートであるかを確認するなど、自社が展開するビジネスと親和性の高い機能が含まれているかをチェックするようにすると、カートを選ぶ決め手となりやすいでしょう。また、実際に利用したユーザーの声や評価は、ECカートの実力や信頼性を知る上で重要な情報源ともなるので、類似のサービス・事業規模をもつ企業がどのカートを導入しているかもチェックしてみるとよいでしょう。

主要なECカートの比較

Shopify(ショッピファイ)

公式サイト:https://www.shopify.com/jp

Shopifyは、カナダ初の世界175か国100万ショップ以上に導入されている人気のあるECカートサービスです。多言語、多通貨に対応しているため、越境ECの実現が可能です。自社サイトをオープンするには、サーバーを用意する必要がありますが、Shopifyの場合サーバーの用意などは不要です。サブスクリプション型のサービスモデルで手軽にECサイトを開設できます。初期費用は0円、主要プランも3つほど用意されており、無料のトライアル期間も用意されています。商品が売れると最短5日で入金されるのも魅力の1つです。
使いやすいUIと、「アプリ」とよばれる豊富な機能拡張システムが特徴で、初心者から上級者まで幅広いニーズに対応しています。また、セキュリティ対策も充実しており、安心して利用することができ、カスタマーサポートも充実しています。2017年に日本向けにローカライズされ、国内でもFrancfrancや靴下屋など多くの企業に導入されています。

STORES(ストアーズ)

公式サイト:https://stores.jp/ec

STORESは、ストアーズとはSNS感覚で手軽にネットショップを開設できるプラットフォームで、PCを持っていないという方でも気軽に始めることができます。
初期費用と月額費用がかからず決済手数料も業界水準としては低い方で、費用面のリスクを抱えることなく商品の販売をスタートすることができるため、小規模事業者の方にも人気のサービスです。 HTMLとCSSの編集をすることができないため、サイトのデザインをカスタマイズしてブランドの独自性を出したいと思う方には、少し物足りなく感じるかもしれません。

BASE(ベース)

公式サイト:https://thebase.com/

BASEは、ネットショップ開設実績6年連続NO.1。初期費用・月額費用0円で始められ、シンプルで使いやすいECカートサービスとして知られています。
その手軽さや導入コストの低さから先述のSTORESと比較されることが多く、ショップのデザインをテンプレートから選ぶことができ、簡単なカスタマイズも可能です。決済サービスとの連携も可能であり、グローバルな展開にも対応しています。

makeshopメイクショップ

公式サイト:https://www.makeshop.jp/

MakeShopは、株式会社GMOが運営するショッピングカートサービスです。導入実績は2万店舗以上で、幅広い業種・企業規模で利用されています。
料金体系も月額使用料のみで売上に対しての手数料が0%のため、売上業績が上がることによる手数料の上昇がありません。豊富な機能や連携サービスがご用意されており、ECサイトの運営に必要な機能を網羅しています。無料で出店アドバイザーに相談できたり、電話などのカスタマーサポートも充実しています。HTML編集ができれば自由なデザインカスタマイズも可能なため、他社との差別化もしやすくなっています。

EC-CUBE

公式サイト:https://www.ec-cube.net/

EC-CUBEは、国内で広く利用されているオープンソースのECカートサービスで、DOUTORコーヒーや、にんべん、文明堂などの国内企業に導入されています。2020年10月にECマーケティング株式会社が行ったネットショップ動向調査で、「月商1000万円以上で利用されているカートシステム」利用数において、No.1を獲得しています。クラウド版とダウンロード版があり、ダウンロード版に関しては、無料でダウンロードができ、月額料金や初期費用もかかりません。(サーバー費用は必要)豊富なプラグインによって自由度の高いカスタマイズが可能ですがカスタマイズには一定の知識や経験が求められます。オープンソースが故、セキュリティ対策も必須となります。

W2 Repeat

公式サイト:https://www.w2solution.co.jp/w2_repeat/

W2 Repeat(旧リピートPLUS)は、D2Cリピート通販に特化したECカートサービスです。業界TOPクラスの1,000以上の機能がシステムにラインナップしており、リピート率を向上させるための機能が充実しています。
料金プランは従量課金ありの3つで、事業立ち上げから年商100億円規模までお客様の事業成長に合わせた適切なプランが用意されています。

future shop(フューチャーショップ)

公式サイト:https://www.future-shop.jp/

future shopは、SaaS型のECサイト構築サービスで、サーバーの契約をはじめとする準備が不要で導入後の保守や修正も自動更新のみで対応可能です。モロゾフや紀伊國屋オンランストアなどの企業に導入実績があります。 売上アップに関する機能やオプションが充実している点や電話でのサポートに対応しており緊急性の高いトラブルが起きた場合も安心できる点が特徴です。注意点をあげるとすると、初期費用・月額費用が登録商品数に応じて変わってきたり、メルマの配信数で別途費用発生したり等、予算面に関しては十分に比較検討する必要があります。

ショップサーブ(shopserve)

公式サイト:https://shopserve.estore.jp/

運営会社のEストアーは1999年からショッピングカートサービスを展開しており、変化の激しいEC業界で長くサービスを提供し続けていける実績と対応力があります。メール・電話での相談の他にも24時間体制のオンラインサポートがあり、さらにはショップ専任のスタッフがついてくれるため初心者にとっても安心できる体制が整っています。セキュリティ体制も24時間365日の有人監視体制で稼働率はなんと99.7%と、万全といえるでしょう。2022年3月1日以降、料金プランは1つに統合され、2024年2月現在は初期費用15,000円、月額費用22,000円です。商品登録数は3,000商品まで可能で1,000商品追加ごとに1,000円+税/月かかります。

まとめ カートの選定に迷ったらお問い合わせください

この記事では、カートの構築方法からECカートの選び方、2024年版の主要ECカートの特徴をあげてみました。ECサイトの成功には、自社のECに必要な機能を洗い出し、それに合ったECカートを選ぶことが重要です。

とはいえ、今回記事に取り上げたカートの他にも多数のECカートサービスが存在する中で自社に合うカートシステムを選ぶのに迷われる方も少なくないと思います。

・自社に合うカート選定に迷っている方
・コスト面と拡張性のバランスがよいカートをお探しの方
・現在のカートに不満があり乗り換えを考えられている方は、
10年以上3000件以上のサポート・構築経験のあるオタツーにお問い合わせください。実際に運営に携わった経験から、カートの選定から構築、構築後の運営までサポートします。

※本記事は2024年2月時点の情報を元に作成しています。最新の情報については、各ECカートサービスの公式サイトをご参照ください。

ご相談・お見積りのお問い合わせ
問い合わせる